フランス国立図書館版画部門主席学芸員マキシム・プレオの協力で、ベルトラン・ルノディノとジェラール・ダシルヴァが共同で監督するドキュメンタリーシリーズ。 毎週水曜日、マキシム・プレオは版画所蔵室を芸術家たちに開放している。そこではデューラー、カロ、レンブラント、ゴヤ、北斎、ピカソなどの名作版画のオリジナルを間近に見ることができるのだ。このシリーズでは、ルーペを携えてここを訪れる芸術家たちのように、それぞれの作品を丹念に観察し鑑賞していく。
版画芸術の魅力をさまざまな視点からドキュメント。版に刻まれ紙に転写された描線の息づかい、使われた紙の手触りまでをカメラが捉える。
デュラー作「騎士と死と悪魔」、カロ作「聖アントニウスの誘惑」、メラン作「聖顔または黄金の瞳」、ピラネージ作「空想の牢獄」、レンブラント作「三本の十字架」など、美術史に残る版画の最高傑作を紹介。
各作品の独特な世界を、作家の生い立ち、制作背景、解釈などから複眼的に探索していく。さらに紹介作品と同じ技法を使う現代版画家たちの制作現場で版画技法の知識と理解を深める。