監督ベルトラン・ルノディノが、版画家達の創造の場であるアトリエを訪ね実際の制作現場に立ち合う。
映画は一作ごとに一人のアーティストの制作過程を追い、彼らの内面世界を探る。
用具がぎっしりと積み上げられ雑然としたアトリエや、几帳面に整理されたアトリエ。光に溢れた空間もあれば、洞窟のような暗い空間もある。どのアトリエも作家の個性をよく表している。金属板エングレーヴィング、レリーフ版画やリトグラフなど、様々な技法で制作する版画家を、制作に際する個人的観点から作品の完成まで、その制作過程を丹念にドキュメントする。 カメラは、時に現れる作家の意外な側面やアトリエの魅力を捉えることで、作家達の内面と審美的世界に見る者を次第に引き込んでいく。